統合報告書 2025

Our Value Creationステークホルダーエンゲージメント

当社は、企業活動を支える多様なステークホルダーの皆さまとの対話を重要視しています。お客さま、従業員、お取引先、株主、地域社会、行政、メディアなど、幅広いステークホルダーの皆さまからのご意見やご期待を真摯に受け止め、適切な情報開示と双方向のコミュニケーションを通じて、信頼関係を築いてまいります。
情報開示においては、適時性・公平性・正確性を基本とし、当社の事業活動や取り組みについて透明性をもって発信します。また、ステークホルダーの皆さまとの継続的な対話を通じて、社会からの要請や期待を積極的に把握し、それを当社の活動に反映することで、持続可能な企業価値の向上を目指します。

※ステークホルダーエンゲージメントの全体像は、画像の下部にありますスクロールバーにカーソルをあてて左右に移動させながらご覧ください。

ステークホルダーエンゲージメント

具体的な取り組み

1. 地域社会との共創(愛媛県東温市との連携)

1969年、愛媛県東温市で松下寿電子工業としての創業以降、PHCグループは同市との連携を深めてまいりました。2018年にPHCグループの一員であるPHC(株)と市が「地域協働事業に関する連携協定」を締結。また、2023年には、同じくグループの一員であるウィーメックス(株)も協定に加わり、地域と連携した活動を継続的に推進しています。さらに、2024年には、市が進める「とうおんスマートヘルスケア創出事業」において、ウィーメックス(株)が提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を四国で初めて導入しました。「Teladoc HEALTH」を搭載したMaaS車両を活用し、市民向けのオンライン健康相談や介護予防支援を行うなど、地域課題に寄り添う取り組みを進めています。PHCグループは、今後も各自治体や地域社会との連携・共創を推進してまいります。

MaaS車両に搭載された「Teladoc HEALTH」を活用し、オンライン健康相談を行う様子
MaaS車両に搭載された「Teladoc HEALTH」を活用し、オンライン健康相談を行う様子
2024年9月21日に開催された、MaaS車両お披露目式でのメディア取材の様子(一番右が、ウィーメックス株式会社の高橋秀明社長)
2024年9月21日に開催された、MaaS車両お披露目式でのメディア取材の様子(一番右が、ウィーメックス株式会社の高橋秀明社長)

2. 再生医療の社会実装へ向けた共同開発

PHC株式会社バイオメディカ事業部(以下、PHCbi)は、2025年3月に開催された「第24回日本再生医療学会総会」に参加しました。
同総会では、独自の基盤技術「バイオ3Dプリンティング」を有する株式会社サイフューズと共同で、「再生医療の進化と未来」をテーマにした学術ランチョンセミナーを開催。また、ポスターセッションでは、サイフューズ社と共同で開発を進めている「3D細胞製品の商業化へ向けた新生産技術」に関する発表を行いました。
さらに、PHCbiは、現在開発中の自動培養装置「LiCellGrow™(リセルグロー)」をはじめとする主力製品を展示し、細胞・遺伝子治療(CGT)分野でのプレゼンスを高める取り組みを行いました。当日は、多くの記者や再生医療分野の研究者、業界団体の方々がPHCbiのブースを訪れました。
PHCグループは、これらの活動を通じて再生医療の未来に貢献し、より良いヘルスケアの実現に向けた挑戦を続けてまいります。

「第24回日本再生医療学会総会」にて。サイフューズ社の秋枝社長(右から2番目)とともに。中央はPHCホールディングス株式会社の出口社長
「第24回日本再生医療学会総会」にて。サイフューズ社の秋枝社長(右から2番目)とともに。中央はPHCホールディングス株式会社の出口社長