取り組み
CSR調達ガイドライン
国際社会からの要請を反映し、人権・労働、安全衛生、環境、企業倫理・コンプライアンス、情報セキュリティ、品質・安全性、社会貢献、マネジメントシステム等のCSR項目を明確化し、「CSR調達ガイドライン」としてウェブサイトにも掲載しています。これらのCSR項目を順守した事業活動を調達先企業さまと一体となって推進することで、人権尊重、環境保護、公正な取引等の社会的課題の解決に取り組みます。本ガイドラインは、PHCグループにおけるサステナビリティ活動の“誠実な企業活動”を目指し、購入先さまとの協働によるCSRの実現への指針となります。
サプライチェーンマネジメントの取り組み
PHCグループは、主要な購入先さまに対してサプライヤーサーベイ(CSR調達ガイドラインに基づく自己評価アンケート)を実施し、回収率は95%以上を達成しました。サーベイの内容は毎年見直しを行い、適宜アップデートを行っています。また、環境監査の一環として、技術や品質管理部門と連携し、購入先さまに対する「製品含有化学物質 管理体制監査チェックリスト」を策定し、監査を通じてさまざまな協力をお願いしています。これに基づき、PHCグループでは、取り扱う部材における購入先さまでの対応チェックを行い、社会・環境に関する課題の認識と進捗状況の把握を強化しています。また、社内プロジェクトを通じてコストの最適化と環境負荷低減につながる調達の取り組みを進めており、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けています。
調達プロセスの可視化と効率化の取り組み
PHCグループでは、サプライチェーン全体の透明性を高め、調達プロセスの可視化と効率化を推進しています。具体的には、支出のカテゴリー別可視化を進め、直接材・間接材の調達におけるグループ横断でのシナジー効果の最大化や供給リスク軽減のため、事業部調達部門を交えたワークショップの開催をリードし、コスト最適化や持続可能な調達活動に取り組んでいます。
さらに、ESG経営に求められる調達への影響や、各国の法令対応を常に意識し、PHCグループにおける調達活動のレジリエンス強化に取り組み、調達組織の高度化を目指しています。
今後も、調達プロセスの標準化や購入先さまとの協働を通じて、持続可能なサプライチェーンを構築し、PHCグループの事業全体の安定性に貢献するとともに、ビジネス競争力の向上を図っていきます。