統合報告書 2025

Sustainability:人財労働安全衛生の取り組み

PHCグループは、すべての従業員に安全で健康的な職場環境を提供することで、高いパフォーマンスを発揮できるよう、継続的な改善に取り組んでいます。労働安全衛生は企業の社会的責任であり、持続可能な経営の基盤であると考え安全衛生管理の徹底を図っています。特に生産拠点やラボでは、すべての拠点で従業員の健康安全のリスク評価を定期的に実施し対応を行っています。職場環境の安全点検、機器の安全検査又は監査を定期的に実施し、リスクの早期発見と対策に努めています。

日本国内の取り組み

PHCグループは、従業員の安全と健康を最優先事項とし、安心して働ける職場環境の実現に取り組んでいます。国内主要会社では、従業員の健康安全リスク評価を定期的に実施し、緊急時に備えた実施対策計画を策定しています。また、全従業員に対して安全衛生に関するリスクや適切な作業慣行について教育訓練を行い、労働安全衛生上の懸念事項を報告できる苦情処理手続きを整備しています。

さらに、機器の安全検査や従業員の定期健康診断を実施し、反復性緊張外傷(RSI)の防止、ストレスや精神的健康への対応、有害物質や騒音への暴露抑制など、多岐にわたる取り組みを進めています。また、敷地内で働く非正規採用者や契約労働者の安全衛生も確保するための対策を講じています。PHCグループは、これらの取り組みを通じて、すべての従業員が安全で健康的に働ける環境を提供し続けます。

PHC株式会社の取り組み

PHC株式会社では、毎年、定期的にリスクアセスメントを実施しています。昨年は、全社で13,194件のリスク項目を抽出し、危険作業に対して改善を行っています。また、安全衛生に関わる法規制の遵守状況を年2回確認し、法令遵守と管理体制の強化を図っています。年1回の内部監査も実施しており、安全衛生マネジメントシステムの運用状況や現場の災害対策を確認し、改善を進めています。さらに、全社及び各地区の安全衛生委員会で労使間の意見交換を行い、ストレスチェック結果や健康経営優良法人認定結果を共有し、従業員の声を反映した取り組みを実現しています。日々の職場体操や産業医・衛生管理者による定期的な職場巡視、危険感受性向上のための活動、安全教育などを通じて、従業員一人ひとりの安全意識向上を図っています。2024年度の労働災害発生率は前年度比15%減少し、休業災害度数率は業界平均を下回る水準を維持しています。健康診断受診率は100%を達成し、メンタルヘルス相談の利用率も向上しています。

PHC株式会社は安全で健康的な職場環境を実現している企業として、「健康経営優良法人ホワイト500」に認定されています。

健康経営優良法人2025