ウィーメックス 服薬履歴共有システム「Check for Me」
薬局や医療機関間で薬歴が分散している現状では、患者さんの服薬情報が正確に共有されず、誤投薬や重複処方の危険性が残ります。ウィーメックスはこの課題を解決するため、特許取得の服薬履歴共有機能「Check for Me」を開発しました。本機能はワンタイムパスワードを介して薬歴をリアルタイムに閲覧でき、患者・家族・医療従事者が同一の情報を簡便に確認できます。
2023年3月に厚生労働省が発出した「電子版お薬手帳ガイドライン」では、医療DXの観点から「電子版お薬手帳に実装すべき機能」「実装が望ましい機能」、さらに「将来的に実装が望ましい機能」が示されました。「Check for Me」は、そのうち「実装が望ましい機能」とされる「電子版お薬手帳を利用していない薬局・医療機関でも、利用者の電子版お薬手帳に登録された情報(調剤情報等)を簡便に閲覧できるようにする」要件を満たし、電子版お薬手帳の医療DX対応を強力に支援するものです。
ウィーメックスは今後、さまざまな企業が提供する電子版お薬手帳アプリにも本機能が実装されると見込んでいます。2024年11月には、自社アプリ「ヘルスケア手帳」でのみ提供していた機能を、日本調剤の「お薬手帳プラス」に初めて提供し、他社アプリでも利用可能とすることで共有網を拡大しました。これにより「お薬手帳プラス」のユーザーも処方薬だけでなく、一般薬やサプリメント情報も、医療機関等へ簡単に提供できるようになり、質の高い医療を受けることが可能となりました。
ウィーメックスは電子版お薬手帳アプリの医療DX対応を支援し、誰もが医療機関や遠方の家族と簡単に服薬情報を共有できる環境を、各社とともに構築してまいります。
担当者の声
ウィーメックスでは、高いシェアを持つレセコンや薬歴等のシステムでお預かりしている患者さんの膨大なデータを、薬局での分析や正確な服薬指導等に活用いただくことで、患者さん一人ひとりに最適化された「Personalized Health Care」を医療・薬局・産業保健などさまざまなヘルスケアのシーンに関わる皆さまとともに実現していきたいと考えています。その一環として「Check for Me」は、お預かりしたデータをウィーメックス内に閉じることなく、患者さんの同意のもと、簡単に共有することで、より最適な医療体験を実現しようとする機能です。今後、ビッグデータや生成AI等を活用し、さらに手軽で便利に、日々の健康をサポートする生活者に寄り添ったサービスを提供してまいります。
新居 祐介さんウィーメックス株式会社
プロダクトマネジメント部
薬局ビジネスソリューション課